テレワーカーの住宅購入意向、「都心派」が昨年より上昇

カーディフ生命保険(株)は、全国の20~59歳の男女を対象に「第3回 生活価値観・住まいに関する意識調査」を行った。調査は2021年10月8日~10月13日にインターネットで実施。有効回答数は2,149人。

それによると、現在感じている不安(複数回答)は「老後の資金」が83.2%となり、3年連続でトップとなった。次いで「自然災害」(75.4%)、「病気・ケガ」(73.5%)が続いた。「新型コロナの感染」は70.4%で昨年(72.9%)から大きな変化はみられない。

理想の生活を送るために重視すること(複数回答)では、「夢や目標を持つ」がトップで71.2%。次いで「自分の家を持つ」(65.4%)、「自分の車を持つ」(57.9%)、「挑戦し続ける」(55.3%)、「広い家に住む」(50.6%)。全体的に公私ともに理想の生活を送る意欲が高い傾向が続いている。

住宅未購入者のうち、「住宅を購入したい」と回答した人は36%(昨年比+1.3pt)で昨年よりも上昇、しかしコロナ前の2019年(41%)よりも低い割合にとどまった。一方、テレワーカーで「住宅を購入したい」と回答した人は51%(昨年比-0.4pt)で昨年並みに高く、うち1年以内に購入したい人が22%(同+13.4pt)にのぼり、購買意欲の高まりがうかがえる。

住宅を購入したい理由は、「自分の家を持ちたいから」がトップで62%(昨年比+5.3pt)で2年連続上昇。そのほか、「趣味を追求するための空間がほしい」19%(同+2.7pt)、「ローンを組めるうちに購入したい」9%(同+0.5pt)、「賃貸で借り続けられないと思う」7%(同+0.4pt)と回答した人も年々上昇している。

住宅購入意向のある人のうち、「都心派」(=都心がよいと回答)は、昨年より上昇して48%(昨年比+2.1pt)となり、「郊外派」(=郊外がよいと回答)52%(同-2.1pt)と拮抗している。テレワーカーは昨年に続いて「都心派」の割合が多く、59%にのぼった(昨年比+5.4pt)。都心がよい理由として、「職場が近いから」24%(全体平均比+6.7pt)、「新型コロナ終息後も在宅勤務が続きそうだから」18%(同+11.3pt)、「在宅勤務が将来的にはできなくなると思うから」17%(同+6.5pt)を挙げており、ポストコロナでの働き方が不透明な中、職場への利便性を重視している傾向がうかがえる。

ニュース情報元:カーディフ生命保険(株)

引用元: suumo.jp/journal