(独)住宅金融支援機構はこのほど、2015年度「民間住宅ローン利用者の実態調査(民間住宅ローン利用者編)」を発表した。15年7〜10月に民間住宅ローンを借り入れた人にインターネットでアンケートを実施。有効回答数は1,039件。
金利タイプ別利用状況では、全期間固定型が29.8%(前回調査<15年3〜6月>比8.2ポイント減)と減少したのに対し、変動型は43.2%(同7.4ポイント増)と増加した。固定期間選択型は26.9%(同0.6ポイント増)とほぼ横ばい。
今後1年間の住宅金利見通しについては、「ほとんど変わらない」が53.0%(同2.4ポイント増)と微増した。また、「現状よりも上昇する」が30.0%(同0.3ポイント減)、「現状よりも低下する」が5.5%(同1.4ポイント減)、「見当がつかない」が11.5%(同0.6ポイント減)となった。
住宅ローンに対する満足度については、「総合評価」で60.2%が「大いに満足」または「やや満足」と回答。前回調査と平均点を比較すると「融資額」が5段階評価で3.81(前回調査:3.78)と上昇した。一方で、「総合評価」は3.73(同:3.77)、「住宅・販売事業者の情報提供」3.49(同:3.54)と低下した。
併せて、民間住宅ローン利用者のうち、フラット35利用者についての実態調査結果も発表した。有効回答数は186件。
フラット35を知ったきっかけとして影響が大きかった媒体等は「住宅・販売事業者」で21.0%。次いで「新聞記事」(12.9%)、「インターネット」(12.4%)と続いた。
利用した理由については、「金利上昇に備えて将来の返済額を確定」(53.8%)が最多。次いで「金利が低い」(21.0%)、「フラット35Sを利用したい」(21.0%)となった。
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