住宅ローン新規貸出、「変動金利型」が増加

(独)住宅金融支援機構はこのほど、「2020年度 住宅ローン貸出動向調査」の結果を発表した。

同調査は、住宅ローンを取り扱う金融機関に対し、住宅ローン(フラット35(買取型・保証型)を除く)の貸出実績、取組姿勢、営業戦略、審査、リスク、証券化の動向などに関するアンケート調査を行い、その結果を集計したもの。調査時期は2020年7月~9月。回答数は289件。

それによると、2019年度における新規貸出額の金利タイプは、「変動金利型」が75.2%(前年:70.4%)と増加した。今後重視する(伸長が期待される)金利タイプも、「変動金利型」が67.6%(同62.8%)と増加している。

取扱検討中の商品(貸出条件等・対象者)については、「返済期間35年超の超長期住宅ローン」の割合が最も多く25.0%。「金利の固定期間が20年以上の長期固定金利型住宅ローン」11.5%、「女性向け」9.6%と続く。また、新たな商品として「リバースモーゲージ」の取扱いを検討している金融機関の割合が82.7%(前年:62.1%)と大幅に増加した。

今後重視する商品(対象住宅等)については、「新築向け」の割合が最も多く86.3%。ほかには「中古住宅向け」(71.6%)、「リフォームローン」(63.7%)が多かった。

金融機関が懸念する住宅ローンの問題(リスク)については、「金利競争に伴う利鞘縮小」の割合が95.8%と最多。次いで「他機関への借換」(57.4%)、「景気低迷による延滞増加」(50.2%)などが多かった。「景気低迷による延滞増加」は前年33.0%と比べて大幅に増加している。

ニュース情報元:(独)住宅金融支援機構

引用元: suumo.jp/journal